学校歯科検診


[歯・口腔の検診結果の見方]

 歯および口腔の検診は、学校保健安全法に基づき、児童生徒の歯科保健状態を具体的に把握するために行われるものです。
 
1.歯並び、咬み合わせ
@軽度の場合、歯科医および養護担任に相談してください。
A重度の場合、歯科医および専門医を受診してください。

2.顎の関節
@歯科医に相談、定期的に観察の必要なものは、口の開閉時に痛みはないが、顎の著しい偏位、あるいは雑音が認められ、顎関節に軽度の異常を訴える場合です。
A歯科医院に受診する必要があるものとは、口の開閉あるいは機能時に顎関節部、あるいは周囲の筋肉に痛みがあるものです。
 また、指2本分以上口が開かない場合もです。

3.むし歯
@要観察歯「CO」とは、むし歯ではないが放置するとむし歯に進展する危険性が高い歯をさし、このような歯をもつ幼児・児童・生徒に対しては歯の清掃・間食に対する指導など適切な保健指導が事後措置としてなされることが望ましいと考えられる場合です。
Aむし歯は、現在検診では「C」と記入していますが、正確にはC1・C2・C3・C4の4段階に分かれています。
 C1は初期のむし歯でエナメル質に限局しているものです。 エナメル質は神経がないため、痛みはありません。 治療も痛みなしで行うことが多く、その修復方法も簡単です。

 C2はむし歯が象牙質にまで達している状態です。 象牙質は歯の神経(歯髄)と連絡しているために、冷たいものがしみたりします。治療はむし歯に侵された象牙質を全部除去してから修復します。

 C3はむし歯がさらに歯髄にまで波及した状態で、熱いものがしみたり、 ズキズキ痛んだりもします。治療は歯髄(歯の中の神経)をとらなければならないことが多く、治療も大変になることが多くあります。

 C4はむし歯がさらに進んで歯の頭の部分(歯冠)がなくなり、 歯の根だけが残った状態です。この場合は、歯を抜かなければならないことが多くあります。

 このようにむし歯の進行を考えると、むし歯は自然に治ることがなく、早期発見して早期治療を行うことが必要です。

4.歯肉炎
@歯周疾患要観察者「GO」とは、歯石の沈着は認められないが、 歯の清掃が不十分で歯垢の付着が著しく、そのために歯肉に軽度の炎症兆候を認めるもので、健全とはいい難い状態のことをさします。
 このような児童には、その学校で歯口清掃を中心とした保健指導の徹底を図り、炎症兆候の改善を意図して設定されています。換言すれば、保健指導のみでも、歯周組織の改善が期待しうる程度の場合です。

A歯肉炎、 歯周炎「G」とは、歯石の沈着と歯肉の炎症を認め保健指導のみでは歯周組織の改善が期待できず、歯科医師による診断、治療を要する場合です。
 
 歯および口腔の検診は、多数の児童生徒を対象として、短時間に実施される集団検診(スクリーニング)であるため、正確な診断は歯科医院において受けられることが望ましいと思われます。