喫煙はお口の健康に大きく影響します。
平成26年の広島県民の調査の結果より、
歯科と喫煙の興味深い関係をご紹介します。
※このページでは 現在喫煙をしている人を「現在喫煙者」、以前に喫煙をしていたが、現在は禁煙をしたという人を「前喫煙者」、全く喫煙をしたことがない人を「非喫煙者」と表示しています。
20歳代、30歳代では現在残っている歯の数は28本を超えていますが、40歳代からは徐々に減少し始めます。その減少傾向は、40歳代からは喫煙経験により差が出始めます。70歳代では全く喫煙をしたことがない人と現在喫煙をしている人の差は、8.5本でとても大きな違いがあります。
全く喫煙をしたことがない人は、歯ぐきの健全な人が全体の22.9%に対し、現在喫煙をしている人は3.3%に過ぎません。また、重度の歯周病にかかっている人は、全く喫煙をしたことがない人では7.6%に対して、現在喫煙をしている人では25.4%と大きな違いがあります。
喫煙経験がある人ほど歯みがきの状態が悪いことが大変よく分かります。全く喫煙をしたことがない人では、歯みがきの状態が良好な人が全体の 44.5%に対し、現在喫煙をしている人では12.2%しかいませんでした。また、現在喫煙をしている人の34.8%が歯みがき状態の不良であることが分かりました。
全く喫煙をしたことがない人や、以前に喫煙をしていたが現在は禁煙をしたという人では、50%以上の人に着色が見られません。それに対して現在喫煙をしている人では 93.8%の人に着色があるという結果に なっています。
全く喫煙をしたことがない人では、90.7%の人に歯ぐきの着色がありません。それに対して、現在喫煙をしている人では軽度も含め79.8%の人に歯ぐきの着色が認められました。
以前に喫煙をしていたが現在は禁煙をしたという人へのアンケート結果から、"体調が良くなった"、"家族に喜ばれた"、"経済的な負担が減った"、"食事がおいしくなった"などの回答が多くありました。
広島県民357人を対象にした
「平成26年度 喫煙と口腔内状況及び健康意識との関連性についての調査事業報告」より抜粋
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